夫が亡くなって、ようやく先のことが考えられそう…
もし素敵な人がいるなら結婚したいけど、今の私が結婚しても幸せにはなれないのかな?
夫と死別した女性が、幸せに再婚するために出来ることって?
死別すると寂しさから、再婚を考える女性はたくさんいます。
しかし、気持ちの整理がついていなかったり、年齢的にしんどかったり、価値観のすり合わせが面倒くさいなどの理由から、なかなか再婚に踏み切れない人も多くいるのが現状です。
夫と死別した女性が幸せな結婚を叶えるためには?
死別から立ち直るには、自分の気持ちを整えることはもちろん、物を整理することも重要になります。
今回は、死別から立ち直るために大切なことや、再婚に踏み切るのが難しい理由などをご紹介します。
目次
死別後に再婚している人は多い?再婚者の割合は?
死別後に再婚している人は多いのでしょうか?
総務省の国勢調査によると1990年から2015年の25年間で65歳以上の”没イチ“率は1.5倍に増加し、2015年は男女合わせて864万人を突破している
“没イチ”の方への調査において「死別後に寂しさを感じることはありますか」という質問に、「寂しさを感じることがある」との回答が82%となりました。
株式会社よりそうが調査した結果によると、配偶者と死別した65歳以上の人は2015年には864万人もいます。
その中で、寂しさを感じる人が約8割もいるとのことです。
再婚率の正確な数はわかりませんが、死別後の再婚を考える人は実際多いのではないかと思われます。
意外と多いんだ…安心した!
やっぱり死別の後は辛いし、寂しいもんね!
少しずつ前に向かって歩き出してみてもいいかもしれないよね。
死別した人が再婚していい期間はいつから?
平成28年6月1日,民法の一部を改正する法律が成立し,女性の再婚禁止期間が6か月から100日に短縮されました(同月7日公布・施行)。
(中略)
女性が前婚の解消若しくは取消しの時に懐胎(妊娠)していなかった場合又は女性が前婚の解消若しくは取消しの後に出産した場合には再婚禁止期間の規定を適用しないこととしました。
女性は、前婚の解消から100日が経っていないと再婚出来ないと法律で決まっています。
これは、子供の親が誰かわからないという事態を避けるためです。
法律が変わる前は、女性は離婚から6ヶ月待たなければいけませんでしたが、現在は100日たてば再婚できるようになりました。
しかし、死別の時に妊娠や出産している場合はこの条件はなくなり、すぐに再婚できます。
死別してから再婚すると戸籍や相続などはどうなる?
パートナーと死別してしまった人が再婚するにあたって気になるのは「戸籍」や「相続」についてでしょう。
重要なことなのできちんとチェックしておいてくださいね。
死別後に再婚すると戸籍はどうなる?
夫と死別した女性は、何もしなければ前夫の戸籍に入ったままの状態です。
その後再婚すると、多くの場合は再婚相手の戸籍に移ります。
この時気をつけたいのは、子供がいる場合です。
母親が再婚しても、子供は自動的に相手の戸籍に移るわけではなく、死別した夫の戸籍に残されます。
ですから、子供も一緒に戸籍を移したい場合は、「養子縁組」または「入籍届」の手続きが必要です。
簡単に言うと、子供と再婚相手を法定の親子関係にする時は養子縁組、親子関係にならずに戸籍だけ一緒にしたい場合は入籍届の手続きをします。
入籍届を出すためには、その前に家庭裁判所への「子の氏の変更許可」の申し立てが必要です。
もう1つ気をつけたいのは、再婚相手も前の奥さんと死別しているケースです。
この場合、前の奥さんの情報が戸籍に残ったままとなります。
気になるなら、新たに戸籍を作る(再婚相手の男性が転籍する)という方法がありますので、話し合ってみましょう。
死別後に再婚した場合、相続はどうなる?
死別した夫の遺産については、死別した時点での妻に相続の権利があります。
ですから、たとえば何らかの事情でまだ遺産分割協議が進んでいない状況で再婚したとしても、前夫の遺産を相続する権利が失われることはありません。
たとえ前夫の親族が、「もう別の人と再婚したのだから相続の権利はない」と主張したとしても、法的にはそのようなことはないのです。
また、自分自身の遺産は、自分の死後、再婚相手に相続の権利があります。
この時よくあるのが、子供と再婚相手の間で相続について揉めてしまうことです。
特に再婚して間もなく自分が亡くなってしまうと、ずっと一緒に過ごしてきた子供としては、ほんの少ししか一緒に過ごしていない再婚相手が遺産の半分を相続することに不満を感じることがあります。
そのようなトラブルを防ぐためにも、財産がある場合は生前に家族で話し合い、遺言状を作成しておくのがおすすめです。
なぜ死別してから再婚に踏み切るのが難しいのか?
再婚はしたいなーって思ってるんだけど…
何でこんなに、再婚に踏み切るのが難しいんだろう?
やっぱり、気持ちの整理がなかなかつかないのが大きいよね…
死別を経験すると、再婚に踏み切るのが難しいと言われています。
離婚とは違い、相手のことが嫌いになったり、憎しみ合って別れたわけではありません。
不慮の事故や病気でパートナーを亡くしているので、普通の離婚とは事情が違います。
特に、以下の3つが再婚に踏み切るのが難しい理由かもしれません。
気持ちの整理がつかない
死別の人が再婚に踏み切るのが難しい理由として、気持ちの整理がつかないというのが一番大きいようです。
長い間、心の整理がつかない人も多くいます。
夫を亡くしたショックから抜け切れず、なかなか新しいステージに踏み出せない状態だと、再婚は難しいです。
区切りとして、三回忌や七回忌などのタイミングで再婚する人も多いですが、それも難しい人は実際少なくないはずです。
年齢的にしんどい
再婚はしたいけど、なんかもう色々疲れちゃった…
彼氏までは作れるけどなあ~…
すぐに結婚を考えるのはなかなかしんどいよね。
彼氏を作ったり、事実婚状態で暮らしている人も結構多いみたいだよ!
一般論として、夫との死別はある程度高齢になってから訪れることが多いです。
そうなると、前の夫との暮らしが出来上がっているので、今さら新しいことを始める気になりません。
年齢を重ねれば、新しいことに踏み出すことは面倒なものです。
そのため、彼氏はいても結婚はしないという事実婚状態の人も多いようです。
また、高齢になると「どうせもうすぐ私も寿命が来るし、わざわざ新しい相手を探さなくてもいいや」と思う人もいます。
価値観のすり合わせがめんどくさい
これは結構大きそう。これまで何年も結婚生活を送ってきたなら、
今さら他人に合わせて新しい暮らしを始めるのは難しいかも…
人それぞれライフスタイルは違うものだからね…
年齢を重ねてからいいパートナーに出会っても、お互いにすでに自分の価値観や金銭感覚、生活習慣などが固まってしまっています。
今から時間をかけてお互いを理解し合うのがおっくうに感じて、再婚に踏み切れない人も多いようです。
若い頃なら、時間をかけてお互いに歩み寄って、話し合いで解決していくことも出来ますが、年齢を重ねて自分のライフスタイルが確立すると、新たにすり合わせていくのは難しくなります。
たとえ事実婚でも一緒に暮らせば、毎日の食事や掃除・洗濯など、問題が起きそうなことはたくさんあります。
そのため、お互いに息苦しくなって結局上手く行かないパターンが多いようです。
死別から立ち直るために重要な5つのこと
パートナーが亡くなるということはとても悲しく、なかなか気持ちを切り替えるのが大変なことです。
そこで、死別から立ち直るために重要なことを5つご紹介します。
1.まずは自分の気持ちを整える
死別によって心が不安定になることは、誰にでもある。
無理に抑え込もうとせずに、まずは自分の気持ちをありのままに受け止めてみて!
そうだよね…。
うん、今はゆっくりと自分の気持ちに向き合ってみようかな!
死別を経験しますと、しらずしらずに亡くなった人を思い慕う気持ちを中心に湧き起こる感情・情緒に心が占有されそうな自分に気づきます(喪失に関係するさまざま思い:「喪失」としてまとめます)。
また一方では死別という現実に対応して、この窮地をなんとかしようと努力を試みています(現実に対応しようとする思い:「立ち直りの思い」としてまとめます)。
この共存する二つの間で揺れ動き、なんとも不安定な状態となります。同時に身体上にも不愉快な反応・違和感を経験します。
これらを「グリーフ」と言います。
大切な人を亡くすと、悲しみに支配されてつらいのは誰でもなることです。英語の「グリーフ」という言葉がよく使われます。
しばらくはその状態が続くかもしれませんが、時間の経過とともに少しずつ日常を取り戻していくことも大切です。
そのため、まずは自分の気持ちを整理しましょう。
悲しい気持ちは消えることはありませんが、自分の気持ちを整理することで少しずつ立ち直れます。
2.少しずつ物を整理していく
気持ちの整理が出来てきたら、少しずつ前の夫の物を整理していきましょう。
ええっ!?やっぱり夫の物は全部捨てなきゃダメなの…?
ううん、そんなことは無いよ!
ただし、引っ越す時に荷物がありすぎると大変だから、少しだけ減らしてみようね。
全部捨てるのではなく、最終的に段ボール2個くらいになるようにするのがベストです。
前の夫との思い出も大事ですし、忘れる必要はありません。
無理に忘れようとすると逆効果になりますので、全部を捨てるのではなく、時々思い出せるぐらいの量にとどめたほうが上手くいきやすいです。
3.今のパートナーの良い所を見つける
今の交際相手がなかなかご飯でおごってくれなくて…
前の夫の時は何も言わずにおごってくれてたのになあ…
前の夫と比べるのもいいけど、今は交際している人の「良いところ」を見つけてみない?
故人との絆保持志向の人のなかでも,これからの生活や人生に積極的に取り組もうとしている人(Cluster2)は,取り組もうとしていない人(Cluster1)に比べ精神健康の状態が良かった
前の夫と再婚相手を比べないようにすることは大切です。
再婚相手も、前の夫を亡くしたから仕方ないと分かってくれるかもしれませんが、実際に比較されるとあまりいい気はしないものです。
今までの思い出を大事にするのはいいですし、忘れる必要はありません。
しかし、出来るだけ前の夫と再婚相手を比べないようにして、再婚相手のいいところを見つけていくようにしましょう。
4.子供への配慮も忘れない
~子供への説明~
離婚・再婚は「親の問題で、子どもには関係ない」というものではありません。
一方的に結論だけを子どもに押しつけるのではなく、次のように子どもにも十分説明しましょう。
① パートナーができて、再婚しようと考えていること
② 生活が変わることについて(転居、転校、名前の変更など)
③ 再婚しても、実の親は今までどおりの「あなたの親」であること
④ 別れた親は今までどおり「あなたを愛している」こと、新しい親も同じように愛していること
子供がいる場合、子供も父親が亡くなったことで大きなショックを受けていると思います。
ショックを受けている中に、いきなり新しい父親を紹介されて生活を始めてしまうと、子供がさらに困惑して、新しいパートナーを受け入れられないこともあります。
親の問題だとは思わずに、子供の気持ちにも配慮して、再婚については子供とも積極的に話していきましょう。
5.思い切って引っ越すのもアリ
なんか…今の家にいると、前の夫のことを思い出しちゃうんだよね(泣)
うんうん、辛いよね…それなら、新しい家に引っ越してみるのもいいかもしれないね。
前の夫と暮らした場所には、思い出もたくさん残っていますので、知らず知らずのうちに思い出してしまうこともあります。
そのため、気持ちの整理がついたら新しい場所でパートナーとの人生を始めていくのもいいかもしれませんね。
心機一転、新しい思い出を作っていくことができます。
ただし、子供の転校などの問題がある場合は、十分な話し合いが必要になります。
子供の意見も取り入れていくようにしてください。
再婚相手を探すのにおすすめの方法とは
最近だと相手探しに色んな方法があるけど、正直何から始めればいいのか分からなくて…
本気で真剣交際がしたいなら、結婚相談所がおすすめだよ!
他の方法についても、メリットやデメリットを調べてきたよ♪
死別してから再婚したいと思っても、なかなか出会いがない人も多いと思います。
新しいパートナーを見つけたくても、どこで出会えるかわからないと次に進めませんよね。
再婚相手を探す方法としては「婚活アプリ」や「婚活パーティー」「結婚相談所」があります。
それぞれの特徴をまとめてみました。
婚活アプリ:真剣交際には向いていない
死別をしていると、婚活していることをあまり周りの人に知られたくないと思いますよね。
そんな時には、家で一人で利用できる婚活アプリを使うのがおすすめです。
ただし、婚活アプリは全体的に年齢層が若く、すべての人が真剣に結婚を考えているとは限りません。
そのため、60代以上の人や、確実に真剣交際がしたい人にはあまり向いていない可能性があります。
しかし、いろいろな人が利用しているので、「まずは趣味の合う人を見つけたい」などの軽い気持ちでの利用ならアリかもしれませんね。
婚活パーティー:人が多すぎて疲れてしまう場合も
再婚相手を探す方法としては、一度にたくさんの人に出会える婚活パーティーもいいでしょう。
しかし、何人もの人と短時間で会話することになるので、疲れることもあるかもしれません。
特に死別から立ち直っていない状態で参加すると、ただ疲れて終わってしまうこともあるため、参加するならある程度立ち直ってからがベストです。
気持ちが回復してきて、「誰かに会いたい」って時ならベストかも!
少人数制や一対一で話せるパーティーもあるから、一度調べてみてね!
結婚相談所:真面目に再婚したいなら一番おすすめ
真面目に再婚をしたいと思っているなら、結婚相談所が一番おすすめです。
初期費用はかかってしまいますが、直接仲人と会うタイプの結婚相談所(NOTデータマッチング式)なら、じっくり話も聞いてもらえますし、自分に合った相手を紹介してもらえます。
死別していることを最初に話しておくと、相手にもそのことを伝えてもらえますので、最初のハードルが低くなるのもメリットです。
死別の過去を理解してくれる相手だけを紹介してもらえますよ。
仲人さんが話を聞いてくれるのが嬉しい…!
結婚相談所なら、会員の情報は仲人さんが把握しているから、「死別や再婚に理解のある人」に厳選して紹介して貰えるよ!
再婚に最適!真剣度の高いおすすめ婚活アプリ・婚活サイト
死別からの再婚に関するQ&A【戸籍や相続など】
死別後に再婚する場合、実際的なことが気になる方も多いと思います。
たとえば、自分が死んだらどこのお墓に入ったらいいのか?再婚後の苗字はどうなるのか?などです。
これらは、法律で決まっていることもあれば、自分で選択できることもあります。
また、結婚する相手が初婚か再婚かによっても変わってくる部分が大きいです。
結婚後に慌てないためにも、あらかじめ知識をつけておきましょう!
死別後に再婚したら、お墓はどうなるの?
女性の場合、再婚相手のお墓に入ることが一般的です。
ただ、相手が初婚であれば特に問題はないのですが、気になるのは再婚相手も妻と死別しているケースです。
この場合、すでに亡くなった奥さんがお墓に入っていることが多いと思います。
つまり、自分も死後そのお墓に入るとしたら、奥さんが2人一緒に入ることになるのです。
それが気になる場合、「夫婦2人で新しいお墓を作る」という方法も考えられますし、もしくは「自分は実家のお墓に入る」という選択をする人もいます。
お墓のことは、子供がいるかどうかによっても判断の分かれるところです。
たとえば、自分にも再婚相手にも子供がいる場合、それぞれお墓を守っていくことを考えると、夫婦別々のお墓に入った方が分かりやすいのかもしれません。
正解はないため、元気なうちから夫婦で話し合っておくことが大切です。
死別後に再婚した場合、苗字はどう変わる?
死別後の再婚でも、相手の戸籍に入るのなら、普通に相手の姓を名乗ることになります。
もちろん、夫となる人に自分の戸籍に入ってもらって、自分の姓にそろえることも可能です。
戸籍の項でもご説明しましたが、この時に注意したいのは子供がいる場合です。
相手に自分の戸籍に入ってもらうのなら問題ないものの、実際は再婚相手の戸籍に入ることが多いと思います。
そのまま何もしないと、子供は前夫の戸籍に残ったままとなり、母親と違う姓になってしまいますので、子供も同じ姓にそろえたい場合は手続きが必要です。
再婚相手と子供を法的な親子関係にしたい場合は養子縁組、ただ姓をそろえたい場合は「子の氏の変更→入籍届」の手続きをしましょう。
ただ、子供の年齢によっても変わってきます。
子供が15歳以上の場合は、本人の同意や申し立てが必要になるため、親子でよく話し合うことが大切です。
まとめ:再婚に踏み出すのは勇気が必要!まずは心の整理を
死別の人が再婚に踏み切るには、時間の経過も必要です。
ゆっくりと自分の気持ちを整えたり、物を整理していくことで、いずれ死別から少しずつ立ち直ることはできます。
再婚に踏み出すには勇気が必要ですが、まずは心の整理から始めて、少しずつ前に進んでください。
子供がいる場合は子供のことも忘れずに、皆が幸せになれる方法を考えるようにしましょう。
死別の人が真剣に再婚を考えるなら、結婚相談所がおすすめです。
特に再婚やシニア婚を応援することを明言している相談所なら、気後れすることなく活動できますので、ぜひ話を聞きに行ってみてくださいね。